母の認知症が発覚し
度々帰省するようになると
最初の半年はぶつかってばかりでした。
「うそばっかり!」
このセリフがことあるごとに
口から出てました。
何があったか細かく覚えてませんが
よく母と揉めていました。
支配的で
親は常に子にマウントをとっていなければならないと
考えているような母親でした。
もともと自信家で
グループの中心的存在
長女で他の兄弟からも一目置かれていた母。
母親にとって認知症は
受け入れがたいものだったと思います。。
母自身もイラついていたことでしょう。
いたるところにたまっている埃
シミが残っているトイレ
枯れたままの雑草
よく見ると家の中は
掃除、手入れをしなければいけないことが多く
私もいっぱいいっぱいで
認知症の母に優しくできませんでした。
半年ほど経ち夏が来ると
母は猛暑で体力が落ちてきて
自身もなくなり
自分の状態を受け入れるようになってきました。
私も母に向かってよく
「うそばっかり!」
とばかり言っていることに気づき
このセリフを言わないよう
意識するようにしました。
そのころには
衝突することも少なくなってきました。
そして今年の6月
母自身も物忘れのひどさを認め
「物忘れ外来」にやっと受診したのでした。
一つ見落としてしまっていることがありました。
衝突が少なくなったことに安心してしまい
自身のなくなった母の
活気がなくなっていることに
気づくのに遅れてしまっていたのでした。
いつも後手後手になっている自分の
不甲斐なさにくやしさがこみ上げてきます。
読んでいただきありがとうございます。
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