「一番困っていることは何ですか」
母の物忘れ外来で医師に質問されました。
私は咄嗟にこたえることができませんでした。
夜はまあまあ眠れている
徘徊もない
朝昼晩の食事を摂ったことは覚えている
食べた内容はわすれているが。。。
火の始末は今のところ問題ない
同じことを繰り返し確認するが
執拗さはない。
急に怒り出すことはない。
父と二人なら
どうにか凌いでいけるだろう
デイサービスの体験時
体操をしている母の姿をみるまでは
自分が一番困っていることが
はっきりとはわかりませんでした。
日中、両親はずっとテレビを見ているのです。
コロナ禍で高齢者のためのアクティビティがなくなり
母の親しかった友人もお亡くなりになり
家を出ることがなくなってのです。
活発で社交的な母が
日がな一日テレビを見ている。
薄暗い部屋の中でじっとテレビを見ている両親の姿
それは欧米の映画の中でよくある
椅子に座っている老人に声をかけたら
座ったままミイラになってるシーン
そんなことまで想像してしまう光景でした。
私はそれに耐えられなかったのです。
活発だった母が
家に閉じこもってしまい
活気がなくなっていく
生気までなくなっていっている
それが一番困っていることでした。
拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
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